はてなブックマークの記録 2018/04-(2)

 先週に引き続きブクマ記録をば。今回はネット、ゲーム、PCなどよりギーク寄りの内容。とりわけブロッキング論争について注力的に紹介している。かなり分野に偏りがあるけれど、まあブログってそういうもんでしょう。

ネット

漫画村ブロッキング論争

www.businessinsider.jp  騒動の中心にいたkawango2525はじめ多方でかなり騒ぎとなったブロッッキング論争についての要点整理記事。複数あったけれども、全体を通して当事者の発言についての引用をベースに記事を組んでいて、より客観性に優れていたこれを先ず一番に薦めておく。

www.netsafety.or.jp  内閣よりの初報を受けて発されたインターネット・コンテンツ・セーフティ協会(ICSA)による声明。要旨としては「著作権法違反蔓延る現状には当事者に劣らず問題意識を持っているが、法的整理、法的制約を無視した拙速な施策には強い危機感を覚える」といったようなこと。  この他にもNTT, 集英社, 講談社あたりも声明を出していた記憶があるけれど、ブクマが見当たらない。見つかった際には後でこの段落にURLを追加で添付しておく。

nlab.itmedia.co.jp  ブロッキング声明にかかる論争ではてなTwitterが揺れる中元凶とそれを取り巻く広告業界に踏み込んでインタビューを敢行した記事。  実利的な観点でも大きな成果が出ている記事で、著作権と著作物、という倫理の問題に終止しがちだったブロッキング論争が、よりネット上における著作権法違反への有効な施策とは何か?という方向にも広がっていったのは、この辺の一連のねとらぼの記事による影響が少なからずあると思う。

「サイト・ブロッキングは日本でも適法」と米国弁護士、著作権侵害サイトへの対策となるか - BUSINESS LAWYERS
 さらに同様のサイトブロッキングを行っている海外での成果について書いている記事。こちらでは海外でこの施策が一定の効果を挙げていること、またドイツでの裁判において「特定のサイトへのアクセス記録の提供およびサイトアクセスのブロッキングはプライバシー保護の思想に抵触しない」という判例が挙がっていることから、日本でもそうすべきだ、とする弁護士の意見を取り上げている。

 いちばん最初の記事にもある通り論点のひとつである「適切な法的手順が踏まえられていない」という点から見て、必ずしもこの弁護士の指摘が正当だとは言えないと思うのだけれど、海外でのこの辺の事情について詳しく述べたものはこれだけだったので、こちらも載せておく。

→その他

togetter.com  Twitterのネタツイートのテンプレとなっている(最近ではあまりにも知られすぎているのもあって見なくなってきたけど)「マックで女子高生」の起源と文脈を追った記事。  ネットスラングとかもそうなんだけど、自分はこの辺のネタは気になってもいちいち細かいところまで調べたりしない……すぐに原典らしいスレとか動画が見つかったときにちょろっと確認する程度だから、この辺をちゃんと追って調べてくれる人にはほんとうに頭が下がる。ありがたやありがたや

dic.nicovideo.jp  ニコニコ大百科から。 テレビのニュース番組での放送からネタとして取り上げられるようになった「動くな、俺はゲイだ」という発言についての大百科記事。ただのネタ記事かと思いきや、当の発言の詳細と事件についての検証が行われていて、これによれば、当該の発言については実際に発された発言であるとは考えにくい、とのこと。  編集履歴によれば、当該の項が書かれたのは報道が出て間もない時期、4月前後らしい。こんな時期からこんな真面目な記事をかける人がニコニコに居たってのはなかなか意外。

news.yahoo.co.jp  今月に入って、手の混んだ炎上事件の捏造で話題を集めている国際信州学院大学についての、大学関係者による分析記事。自分はこの記事を先月のうちにたまたま読んでコメントを付けていて(たしか別の記事を読んだ時にたまたまリンクが目に入って、せっかくだからと読んでみた、といったような具合だった)、そのおかげもあってちょろっとスターを貰えたりした、やったぜ。
 まだ注目を集めだしたばかりということで他に同種の分析記事がなく、この関連の話題について調べるならこの記事が一番いいんじゃないだろうか。要旨は書かないのでしっかり記事をチェックされたし。

文化

www.bengo4.com  ひと月、ふた月前くらいに話題になった京都市内の電話ボックスを金魚槽として取り扱った美術的オブジェが、著作権侵害であるとの指摘を受けた事件についての、商標・著作権関連を主体に取り扱っている弁護士による整理記事。要旨としては「具体的造形美ではなくコンセプト(ないしアイデア)を軸にした美術作品は、単にコンセプトが似通っているというだけでは著作権侵害にはならず、具体的造形において類似性が認められる必要がある」というもの

mainichi.jp  毎日新聞から、昨年から注目を集めている藤井聡太六段(ちょうど今日、5/18日に七段に昇格したとのこと)の師匠にあたる、杉本昌隆氏へのインタビュー記事。現在では有料会員限定の記事となってしまったのだけれど、とてもいい内容だったので有料契約されている人でまだ読まれていない方は是非。

gendai.ismedia.jp  これまでにも一度取り上げている、辻田真佐憲氏による記事。人気フォークユニット「ゆず」の新アルバムに収録されている、空想的愛国主義じみた曲についての分析記事。かなり慎重かつ丁寧な分析で、読んでいても、結構な危機感を抱いているらしいというのがわかる。

jp.vice.com  イスラエルの「嘆きの壁」をはじめとして、グラフィティ・アートにおける一つの権威となっているバンクシー(BANXY)についての分析記事。今尚グラフィティ・アートが公序良俗に反する不法行為とみなされており、同時にアウトローとしての美学も構築されつつある同分野において、その頂点たるバンクシーの置かれている立場の奇妙さ・不可解さについて取り上げたもの。よく知らない人にはピンとこない部分もあるかも知れないけれど、なかなか面白い

jp.vice.com  ここからは社会的要素を配して、より純粋な文化系記事をいくつか。ジャズ・ビッグバンドリーダー、ピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーであるクインシー・ジョーンズへのインタビュー記事。これとは別にクーリエ・ジャポンで同様にクインシー・ジョーンズへのインタビュー記事が挙がっていて、少しばかりホットエントリーに載っかっていたのだけれど、こちらのほうがより要を得ているし、無料で全文読めるのでこちらを挙げておく。面白い

mitok.info  たまたま見つけた記事。現在ではゲーム・シリーズとして展開されている女神転生の原点および原典である、「デジタル・デビル・ストーリー 女神転生」の著者・西谷史氏へのインタビュー記事。まったく知らなかったサイトだったのだけれど、インタビュイーはその向きのライターらしく、丁寧に作品を掘り下げている。
 自分は無印三部作しか読んでないのだけれど、せっかくだからこれを機に新三部作にも手をつけてみようかしらん。

portal.nifty.com  デイリーポータルZから。企業ビル・商業ビルのエレベーター設計者へのインタビュー記事。記事の雰囲気はゆるいノリだけれど、自分にとって目新しい話も多くて、かなり楽しく読ませてもらった。

コンピュータ

toyokeizai.net  かつて存在した日本のメモリモジュール製造会社、エルピーダメモリの倒産についての前社長へのインタビュー記事。3月に秋葉原ツクモの店員さんに色々メモリメーカーについて教えて貰って、その流れで読んだメモリ関連の記事のうちのひとつ。

 自分が自作を始めた頃にはすでにこの辺の「エルピーダ・ショック」みたいな空気はなくなっていたし、自作にあたって参考にしたのもTwitterの知り合いと古本屋で買った2013年のDOS/Vマガジンと、あとはネットのちょっとした解説サイトくらいだったから、どれも目新しい情報ばかりで楽しかった。この辺の細かいPC関連のハードウェア事業の話とかをもっと体系的に読んでみたいなとか今は思ってる。

 エルピーダ関連の記事では去年の夏に出たこの記事→「エルピーダ消滅は日本の従業員にとって不幸ではなかった | 短答直入 | ダイヤモンド・オンライン」もなかなか面白かった。今は続きは会員じゃないと読めなくなってるんだけど、こちらも要旨は上記記事と同じような具合。

「メモリのElixir」に加えて登場する「Panram」とは? - AKIBA PC Hotline!
 CFD販売のもとで日本の自作向け市場に参入、現在ではブランドも浸透しつつあるOCメモリなどを手がけるPanramについての記事。担当者へのインタビューと、台湾の工場視察の二本立てでかなり充実してる。たのしい

ゲーム

jp.ign.com  XboxPlayStationに引き続いてインディー・ゲーム市場の取り込みを開始したSwitch e-Shopについての記事。これまで他ハードのインディー市場でよく見られた、商品未満のクオリティのゲームの大量流通問題がSwitchでも顕在化しつつある、というもの。  個人的には、インディー(個人制作)である以上この辺は清濁入り交じるのは致し方ないし、許容されてこそ、と思うのだけれど、それはそれとして任天堂がこの辺についてどう考えてるのかは気になるところ。

ゲームレガシー : 対立と融和〜レトロゲームの互換機メーカーとオープンソースのエミュレータ開発者をめぐる複雑な関係
 こちらもゲーム制作にかかる倫理についての話。ゲーム・エミュレータ開発において、個人によって開発された非商用オープン・ソース・エミュレータが「RetroN 5」「Retro Freak(日本製)」をはじめとして、営利を目的としたレトロゲーム互換機のエミュレーションソフトウェアとして無断利用されている問題についての翻訳記事。

 今月はここまで。今回はテーマがある程度まとまっていたこともあって、文章を書くの自体はわりとスムースに進んだ。あんまりあれこれなんでも取り扱おうとせずにテーマ絞っていくほうが、のちのち見直した時に役に立つのかな、なんていうふうにも思っている。それから今月からテキストの打ち込みをはてな記法からMarkdownに移行して、Typora(Markdownエディタ)で作成したものをこちらにコピー、という具合にしたこともあって、プレビューとかをいちいち気にせずに書けるようになったのもなかなか良かった。ただ、あとになってはてなブログだと複数行の改行にはHTMLの打ち込みが必要ということに気付いて、また今どうしようかなあと悩んでいるところ。
 Markdownに移行したのは他のブログに移転した際の記事移行のしやすさを鑑みてのことで、もともとはてな記法それ自体には不満はなかったんだよなあ。いくら概ねはてな記法と同じ具合に使えるとは言え、改行タグ打ち込むとかアホくさくてやっとれんわい。やっぱはてな記法に戻すかねえ。あーしんど