先月ブクマした中で面白かった記事 2018年02月-(1)

 今月はどうするかなあと思っていたのだけれど、ひと月やってそれきりだといかにも「思いつきでやってみたんだけどしんどいのでやめました」感が出て悔しいのでもうちょっとやる。半年くらいやればまあ形だけは取り繕えるでしょ。先月と同じく最初は政治/経済/社会カテゴリから。

政治

news.yahoo.co.jp
 裁量労働制に関する論議に際して与党側から提示された資料に明らかな誤りがあり、不適当な資料を反論の根拠としている。という話。ここ数日になってから、その問題性についてはさかんに報じられるようになったのだけれども、2月の上旬の時点で議会ではかなり物議を醸していた模様。ここ数日の記事を読んだほうがわかりやすいのだけれど、現在までの過程を示す記事として有用。結論ありきで記事を拾うんじゃなく、早くからこの手のアナリストや専門家の記事をしっかり読んでおくって大事なんだなとこの関連の話を追ってて思った。

dot.asahi.com
 1月下旬に亡くなった西部邁氏と中島岳志氏との対談。保守・左翼の定義から始まって、現状の政治論争批判に終わる。この人らが指している保守・左翼の範囲がどの辺までなのか(テレビなんかで専門家として出る元政治家や学者までを指すのか、ネットで嫌韓・反反日を唱える一般人までを指すのか)は判然としないのだけれど、西部の世代が通ってきた論争の歴史と見れば、まま頷ける。生前の対談記事ってこともあってコメント欄はなかなか辛辣。そんな中でも最後まで読んでないらしい人がここぞとばかりに右翼批判をキメてたりしててちょっと笑った。4ページ目にガッツリ左翼批判も入れ込んであるのに

wedge.ismedia.jp
 ずっとタブに開いたまま放置してて先月ようやく読めた記事。全7ページと長いんだけど、水産資源保護に関する国際会議において日本のチームが孤立していくまでの過程が丁寧に書いてある、この辺の記事を追っている人で、まだ読んでない人は必読。どうやらこの手の水産資源保護の問題は、自分たちが思っている以上に杜撰なようで、「奥手」なのではなく水産資源の枯渇云々に関わらず是が非でも現状維持に拘っているらしい。利権やなんかの匂いも漂わせてるけど、ひとまずその辺の話は置いておく

経済

www.bengo4.com
 アリさんマークの引越社でのパワハラに関する裁判で、原告側が全面勝訴したという話。問題発生からまる7年だそうで。去年だか一昨年だかには家にこの問題に関するチラシが投函されてて(アリさんマークの利用をボイコットしよう、みたいなの)、いい感じに大事になってるなあと思っていたのだけれど、よかったよかった。


news.livedoor.com
 ユニクロに潜入取材を敢行した横田増生氏へのインタビュー記事。内容はユニクロへの取材記事と比してやや散漫ではあるのだけれど、労働問題を包括的に語っていて、共感できる部分も多い。


news.yahoo.co.jp
 コンビニエンスストアで大量に発生している食料廃棄の問題について各種コンビニエンスストアオーナーの座談会を記録した記事。コンビニエンスストア各社には店の品揃えのバリエーションを維持するために、陳列から出た廃棄に対し「廃棄補填費」を還付しており、これがコンビニエンスストアが大量廃棄を続ける一因で、その他にも名目上リサイクルやリデュースなどを目指した試みは本社側からは成されているようだが、まともに連携が取れておらず、話も一方通行である場合が多いそうな。
 ブコメでも指摘されてるけど、まあ制度の欠陥だよねこれ。かつての中国王朝では女性の納税額が男性よりも安かったため、戸籍調査を行ったら男女比が極端に女性に寄っていた、って話思い出した。

www.projectdesign.jp
 広島県福山市の寂れていたアーケード商店街が、3年間の地元住民との合意形成を経て刷新、町おこしに成功した、という内容。聞き心地のよいサクセス・ストーリーではあるのだけれど、内容は現実的な話で、地元住民との連携を図り箱物事業としてでなく、持続することを前提とした事業として展開するまでの折衝、リニューアルに各種法規則との調整とかそういった話が書いてある。


緊急発表 (平成30年2月8日午前) 全国の地域公共交通を守るために、敢えて問題提起として赤字路線廃止届を出しました。 | 小嶋光信代表メッセージ | 両備グループ ポータルサイト - Ryobi Group -
 広島の隣、岡山県で交通事業を展開する両備グループの、バス事業に関するインフォメーションリリース。これに関してはリンク先しっかり読んだほうがわかりやすい。


toyokeizai.net
 アメリカの大学教育事情について。要旨は以下の通り
・日本とは比べ物にならないほどの学歴社会であるアメリカでは大学で学士を取ることが極めて重要なのだが、授業料がめちゃくちゃ高いうえに還付型奨学金を受けられるのはごくわずか、中途退学者も多い
・政府から直接融資を受けることもできるが、利率は日本の学生支援機構と比しても高く、さらには自己破産しても返済義務がなくならないという問題がある
・受験さえやり通せば大して難なく学士号を手に入れることのできる日本が良いとは思わないが、アメリカはアメリカで大きな問題を孕んでいる

 それから日本学生支援機構の返済義務つき奨学金についての記事も同時期に読んで、とても興味深かったのでここにリンクを貼っておく。はてなブログでリンク化すると向こうに通知行っちゃうのでテキストとして貼るけど勘弁して「奨学金破産は全体の0.07%だった件 - ピコシムのブログ(http://www.picsim-blog.com/entry/2018/02/13/083432)」。少なくとも、日本学生支援機構奨学金制度がほかと比べてなにか大きな問題を抱えている、ということはないらしい。


tech.nikkeibp.co.jp
 先月の初め頃にあがっていたアメリカのシェールガスの好調についての分析記事。なんか同じ内容の記事が何週か遅れて日経ビジネスオンラインでも掲載されたらしくて、そっちはホットエントリにあがってたんだけど、ブクマし直すの面倒くさいのでこっちを載せておく。こっちは向こうと違って会員登録しなくても全文読めるので是非どうぞ。
 向こうのブコメではちょこちょこケチがついてたけど、「それは既定路線」とか「そこが問題なんじゃなくて~」とか論点ずらしっぽい感じのが多かった。まあ、専門分野じゃないので自分も適当なことは言わないでおく。


www.yomiuri.co.jp
 なんか昨日の記事で「女子高生のTwitter離れが加速、LINEを重用」みたいな記事がホットエントリにあがっててありゃあ?と思ったんだけど、まあ一応載せておく。要旨としては既読表示の存在ゆえに迅速な応答を求められるLINEに、便利以上の息苦しさを覚えている学生が多い、みたいな話。自分はLINEとか月に一回使うか使わないかという程度なのでよくわからないんだけど。


newsphere.jp
 今年の初めからずっと差別問題関連の記事をあちこちで漁ってるんだけど、その中のひとつ。昨年の夏前だったかにダルビッシュ有メジャーリーグでラテン系のプレイヤーから目を吊り上げたポーズで挑発を受けたことが問題となったことがあったけれど、それに併せて書かれたらしい記事。単にお題目的な“差別やめよう”ではなくて、こうした差別的行為を為す側の「無邪気さ(悪意のなさ)」に言及していて良い。


www.bbc.com
 引き続いてアジア人差別についての記事。英国の舞台、テレビドラマなどにおいて中国などの東アジアを取り扱った劇、テレビドラマなどにおいて、登場人物が東アジア人であるのにも関わらずオール白人キャストで演ぜられるなどといったおかしな行為が長い間見過ごされてきた、という話。Brexitが現実になるまで、自分はわりとイギリスはこの手の人種問題は比較的うまくやっていたような印象があった(黒人音楽を取り入れたThe Clashの”London Calling”とかThe Specialsの“The Specials”みたいな音楽をそれなりによく知っていたし、カズオ・イシグロの成功もよく耳にしていた)から、この手の話はなかなか意外だった。


gendai.ismedia.jp
 先週だかにホットエントリに挙がっていたやつ。まるまる同意できる記事だった。自分が反差別の側に立ちつつ「差別は遍在する」と主張する理由はまさにここに書いてある通り。「だから、ちゃんと他の人間のことを知ろう」という結論にも同意。1月の顔の黒塗りに関する一連のブコメでも「まず知るところから始めるべきであって、知らないことには否定も肯定もできない」と言ったようなことを書いたのだけれど、とにかくこの辺の問題を語るときに、辞書でポリティカル・コレクトネスの項を引けば全てが解決すると思ってる人ら、多すぎないか?


www.huffingtonpost.jp
 男女問題の関連でちょこちょこアファーマティブ・アクションアファーマティブ・アクション言ってる人がいてWikipedia引こうとして検索したときに出てきた記事。アメリカで施行されている黒人向けのアファーマティブ・アクションについて疑義を唱えるインド系アメリカ人についての記事。「誰が弱者で、誰が弱者でないかを規定しようとする行為は結果的にこうした施策の適用外の弱者への差別、適用対象の弱者への偏見を助長する」と言った内容。ただし、所得や家庭環境と言った実際的な面からの保護は肯定するとも言ってる。インタビュイーの彼自身もアジア系アメリカ人ではあるけれど、白人の女の子と付き合ったり学生時代は大いに遊び呆けていたりと、なかなか楽しくやっていたそうで。


www.bbc.com
 日本でのMeToo運動の端緒を開いた伊藤沙織氏へのBBCによるインタビュー記事。件のネットライターのあれはともかく、この辺の記事はしっかり追っていきたい。とくにこの事件に関しては、相当に胡散臭いところが見られるので、単に男女問題としてだけじゃなく、政治的問題も場合によってはいろいろ出てきたりするんじゃなかろうか。


www.huffingtonpost.jp
 MeTooに関連して。宮﨑駿が大好きなモーリン・オハラが半世紀以上前にセクシャル・ハラスメントの告発を行っていた、という記事。代表作の「静かなる男」なんかに代表されるように、典型的な負けん気の強い活発な女性を演じることが多かったのだけれど、本人もそれに違わぬ女性だったらしい。ついでに言うと自分も彼女の出ている映画が大好きで、去年やっていたwashburn1975氏の映画ランキングの投票でも、彼女の出演作である「わが谷は緑なりき」を挙げた。むろん「静かなる男」もいい。


news.yahoo.co.jp
 痴漢問題糾弾の出発点となった「性暴力を許さない女の会」の活動についての記事。よくある男女対立を煽るものではなく、同会の活動を辿りながら現在までの痴漢問題に関する社会の認識の変化について書いてある。


www.huffingtonpost.jp
 共産主義活動家、塩見孝也氏の死去に際しての記者による個人的回想録。政治活動家についての記事ではあるけれど、それほど政治との関連性はなかったので社会カテゴリに入れた。読み物として面白い。


wedge.ismedia.jp
 独自の方法で教育改革を目指す公立小学校の校長へのインタビュー記事。やり方そのものには必ずしも同意しないんだけど、こういう他と違うやり方をやろう、試してみよう、という教育改革が、文科省の役人からではなく、当事者から行われていくってのはいいなあ、とか思いながら読んでた。