先月ブクマした中で面白かった記事 2018年01月-(1)

 先週はジャズ関連のネタでちょろっと文章を書いたんだけど、この辺の音楽とかの話題は元のブログの方とネタがかぶってアレなのでブックマーカー(一応)らしくはてブからおすすめ記事紹介とかしとく。現実の方でことがうまく運べば元のブログでも元気にやり始めるだろうから、今のうちにはてブネタオンリーでやれるようにしておく。
 で、今回は先月読んでブクマした記事からとくに気に入ったものから40ばかり選別して紹介する。はてなブログはてなダイアリーでの記事はリンク貼ると向こうに通知が行っちゃうので意図的に除外した。紹介は以下より。

政治

business.nikkeibp.co.jp
 小田嶋隆氏の記事。この人自体はあまり好きではないんだけれども、この記事に関してはとてもよかった。論旨としては、やまもといちろう、池田信夫といった保守寄りないし保守の論客がいずれも各世代間の断絶や対立をやんわりと煽っており、その手の主張には往々にして理性的でない言説が混じっており危険だ、といったようなもの。数ページ目からは会員登録必須(さらに言えば登録後のメール広告配信も)なんだけど、この手の記事にしては珍しく結びだけじゃなく結構踏み込んで書いていて好印象だった。
 まあこの人もこの人で去年なんかは普通に某都知事(伏せる意味がない)を厚化粧呼ばわりして炎上してたんだけど


ironna.jp
 今年の元旦に放送された討論番組において、ウーマンラッシュアワーの村上氏と討論(と呼べるのかわからないけど)をした東大教授によるその後の揉め事に対する反論記事。会員登録なしで全文読めるしあんまり自分ではまとめたくないので興味がある人は全文読んで


www.buzzfeed.com
 昨年だったか今年のはじめだったかに産経新聞が「沖縄県の行政機関は恣意的な統計を用いて県の米軍基地依存度を低く見せている」といった記事を掲載したことを受けての検証記事。産経が恣意的だとしたデータはもともと米軍依存度を図ることを目的とした統計ではなく、実際県の行政においても産経が示したデータをそうした目的で使うことはまったくないし、その件について産経からの裏付け調査のための連絡もなかった、というのが要旨。その他にもいろいろ適当なことを書いていたようで、詳細はリンクから。

経済

kai-you.net
 現在経済的分野においても、文化的分野においても存在感を増している中国の調査を行っているジャーナリスト・数土直志氏へのインタビュー記事。現在多分野において発展めざましい中国の政治・文化事情やアジア圏のアニメ・漫画文化についていろいろ取り挙げてる。文化カテゴリでも良かったのだけれど、どちらかと言うと経済の方に依った内容だったのでこちらにした。


president.jp
 現代ビジネスに寄稿され話題を読んだ某記事への山形浩生による言及記事。ブコメでは山形浩生が誰なのか知らないであろう方々からやたら辛辣なコメントされてるんだけど、非常にいい内容。元記事に関しては自分は、元記事のブックマークでも書いた通り、あれは単に「中国経済をモチーフにした中身のないポエム」でしかないと思ってるのでリンクしない。この記事にリンクが貼ってあるので元記事を読んでない人はそちらからどうぞ。


gendai.ismedia.jp
 まさかの中国・台湾のネット掲示板で紹介されて世界規模で話題を呼ぶことになっちゃったそうで。中国人が冷静を装いつつまんざらでもないような調子でレスを付けてたり、台湾人がナチュラルに件の文筆家を「社会の低層にいる若者」呼ばわりしててちょっと笑った。まああの記事も経済誌の寄稿記事でなく、ただの一個人のブログ記事であればまったく害のない代物ではあるよね。


なぜ雪が降ると電車が止まるのか。 | いすみ鉄道 社長ブログ
 どうしたわけか埋め込み表示ができないのでリンクだけ。先の関東圏内の積雪に際しての千葉のいずみ鉄道社長による諸々への言及記事。この記事中にはリンクが貼られてないんだけど、後編記事あり(なぜ雪が降ると電車が止まるのか。 その2 | いすみ鉄道 社長ブログ)。こちらは前編を踏まえての国鉄民営化とJR北海道について語ったもの。


ウナギ激減! 食卓に"サカナ危機"が押し寄せる!? - 放送内容まるわかり! - NHK 週刊 ニュース深読み
 こちらも埋め込み不可なのでリンクのみ。ウナギ資源の枯渇危機に際してNHKの報道番組で「絶滅」という言葉がまったく用いられないことなんかはよくブコメで指摘されてるんだけど、一応この辺の問題も取り上げてはいる模様。ちゃんと為になる内容。オブラートには包んであるけど、日本人がどれだけ漁業資源に無頓着だったか、また事なかれ主義でここまで来てしまったことの弊害について丁寧に解説してる。


crossacross.org
 日本経済においてこれまで前提となっていた「終身雇用」「年功序列制度」の構造とその欠陥について論じたもの。かなり前に書かれた記事なんだけど、自分がこの辺の分野に疎いこともあってかなり目新しく感じられた。続きはまだ読んでないのでその辺は追々。

社会

カトリーヌ・ドヌーヴを含め100人の女性が主張したこと: 極東ブログ
 日本でも少しばかり盛り上がったMeToo運動について、カトリーヌ・ドヌーヴ社会学者らと共に寄稿した記事の日本語訳記事。増田とかあちこちで翻訳が挙がってたけど、誤訳を指摘されたりもしたので一番穏当と思われるこれを。


www.huffingtonpost.jp
 上の記事を踏まえての日本人記者の考察記事。ドヌーヴらの寄稿記事の背景や、発信源のアメリカとフランスとの思想的立場の違いなどについていろいろ書いてる。文章としてはかなりいろいろとっ散らかっててコメントしづらいんだけど、とても目新しい内容ではある。


www.huffingtonpost.jp
 大晦日に放送されたお笑い番組の内容とその後の反応などについて幅広く取り挙げた記事。もとはAbemaTVで放送されている報道番組だとかで、個人的に驚いた。これまで取り挙げられた記事のなかで一番丁寧に取り挙げた記事だと思う。自分もここで少し言及記事を書いたりしたので(読まなくていい)、情報が間違っていなかったか答え合わせ的な具合で読んでいたんだけど、概ね正しかったようで安心した。ただ、顔の黒塗りが極度に禁忌化されているのは欧米圏のみで、欧州圏では日本と大差ない認識だった、というのは意外だった。デカい声で間違える前に気づけてよかった。


www.buzzfeed.com
 上の記事を踏まえて。日本という日本人が大多数の環境では遭遇することの少ない、アメリカでの黒人差別の問題について。写真が主なので軽く流し見るだけでも面白い。この記事では公民権運動期のみの写真なのだけれど、この時代から20年前くらいの間は、日本人も概ね人間扱いされてない(フランクリン・ローズヴェルトの日本人蔑視、日系人強制収容所)。


www.nhk.or.jp
 アメリカの地方で、高所得者の住民ら(記事中のスクリーンショットは全員白人)が自治政府を樹立して独自に行政を担うようになった、という話。これが分断なのは間違いないけど、個人的にはこうなるに至った背景がなかなか気になる。そうした極端な行動に出るほどまともに行政組織が機能していなかったのか、はたまた「自分はレイシストじゃないと思っているレイシスト」なのか。とにかくアメリカの話は何においても極端すぎて簡単に結論は出せない

社会

toyokeizai.net
 結構前にホットエントリーに挙がってたやつ。先の「終身雇用」「年功序列」の記事と同様に日本経済の問題に取り挙げた記事で、内容としては日本では評価基準が極度に単純化され実際的な視点から見て有能と言えるか否かによらず、こうしたルールの下で成果を残せる人間だけが評価されてしまうという構造が様々な歪みを生んでいる、という話。結構抽象的な内容で全面的に信用するのもアレ(だから社会カテゴリとした)なんだけど、頷けるところはある。


www.huffingtonpost.jp
 上の記事でオウム真理教についての言及があって、それでついでに調べてみたところ検索に上がってきて読んだやつ。神的存在として崇拝対象となっていた麻原彰晃の三女へのインタビュー記事。


www.buzzfeed.com
 思想史家・丸山眞男の原爆体験についての記事。バズフィード記者によるもので書籍紹介などではないので、概ね社説として読むのがいい。


jp.vice.com
 過密と地価の上昇で香港地域では死者の埋葬所がほとんどないか高価で、本土での埋葬サービスもあるが政治事情が本土とは異なるがゆえ、場合によっては処分される可能性もあり、霊魂信仰を保持する一般大衆は奥手だ、という話。かくべつ為になる内容とかではないけれど、面白い。


www.refugee.or.jp
 東日本大震災に際して、福島などの被災地へ100回以上に渡る炊き出し支援を行ったムスリム宗教法人の代表、クレイシ・ハールーン・アフマド氏へのインタビュー記事。イスラームはじめちょくちょく宗教ディスにスターが集まるはてなで珍しくすごくブクマが集まってたやつ。なおも上から目線なブコメも結構あるけど、それはそれとして感心が集まるのよいことだ。


www.huffingtonpost.jp
 トルコで捨てられた本を集めた図書館が開設された、というニュース。写真も結構あって、なんとなく自分は図書館の赤い壁を見てトリュフォーの「華氏451」を思い出した。


www.buzzfeed.com
 イギリス人写真家、ハリー・ベンソンの回顧写真集の出版に際してのインタビュー記事。写真が主なので文を読まなくても面白い。政治的な写真が多いのだけれど、発言内容はいずれも写真家としての視点のみで、政治的言及は一貫して避けているのが面白い。ビートルズの写真といえば、リンゴ・スターペンタックスのモノクロカメラを持っていて、道中よく他のメンバーの写真を撮ったりしていた、みたいな記事も前に読んだっけな



今回は政経現代社会系の真面目な記事のみ。来週辺りまでに残り半分まとめて投稿する予定。