のべつまくなしのべつまくなす

 今ブクマで論争になってるやつを自分なりに自分のために整理しておこうと思ったんだけどやめとく。自分自身かなりアツくなってるという自覚があるし、たぶんこの調子で書いてもかなり皮肉っぽい内容になりそうだなという感がある。こういうのはほとぼりが冷めて「ああ、そういやそんなこともあったっけな」くらいの調子で鼻ほじりながら書くくらいがちょうどいい。
 ただ、ブコメ書いて自分がなにか意義ある発信をした(できた)、という思い上がりには今後より自覚的になったほうがいいな、と今回とくに思った。

 で、その話は終わりにして本題。YouTubeミックスリストを流し聴きしてた時に見つけて気に入ったやつ。ジャンゴ・ラインハルトの五重奏楽団の録音で、たぶんミックスリストでは同じくジャンゴ・ラインハルトの「It's Only A Papermoon」の録音とかを聴いてたときに紛れてたやつだったと思う。
 ちょうど今彼の伝記映画やってる*1し新しい録音とか出てたりしないかなーと思って調べたら去年に一枚国内盤が出てた。

 デューク・エリントン楽団が30年代に渡欧して興行を行った際の共同録音を含む編集盤という歴史的音源。30年代はちょうど欧州圏にもジャズが人気を博しはじめたころで、とりわけフランス・ドイツではラジオ放送で盛んに取り挙げられていた。その人気ぶりはナチスに目をつけられ「退廃音楽」呼ばわりされるほどだった*2とか。それから、このデューク・エリントン楽団のフランス公演のマネジメントには、デューク・エリントンの熱心な信奉者だった小説家のボリス・ヴィアンがかなり深く関わっていたそうで。出典は忘れた。去年頃からちょこちょこジャズ関連の書籍とかページを熱心に読んでて、たぶんその中から読んだものだったと思うんだけど、あんまり細かく整理してなかった。思い出したら追記しておく。ただ、ボリス・ヴィアンのエリントンの信奉ぶりは彼の「日々の泡(うたかたの日々)」の冒頭1ページ読めばすぐにわかるので気になる人は今すぐ書店に行ってハヤカワか新潮の翻訳を当たろう。
 30年代半ばはちょうど攻撃的国民主義と理想主義的国民主義の間で揺れ動きながら一時的に安定していた(しているように見えた)時期*3で、エリントンの他にコールマン・ホーキンスシドニー・ベシェも30年代後半にヨーロッパに滞在して演奏活動を行っていた。こっちもエリントンと同様にラインハルトとの共同録音がある。

 ギターという楽器が他のジャズ楽器と比べて身近だったこともあって自分がジャズを聴き始めて間もないころからジャンゴ・ラインハルトは気に入っていて、ずっと買おう買おうと思っていたんだけど、なんだかんだで結局一枚もCD買ってないっていう。ジャンゴ・ラインハルトに限らず20~30年代のジャズ演奏者の多くはCDでは発売されてないか、発売されてももとがSP盤でのリリースだから、録音を網羅しようとすると有名曲のダブり覚悟で数多の編集盤をあたっていくか、あるいは5桁の輸入盤の全集を買うかの二択になるっていう。一応名演集として「ジャンゴロジー」はあるんだけど、上に載せた曲も、先に気に入ったと書いた「It's Only A Papermoon」も入ってないんだよね。ダウンロードで探したりもしたけど、この手の古い録音は胡散臭いチープなジャケット画像が貼られてたりしてどうも買う気になれないんだよなあ(ワガママ)

 前に記事を書いたことのあるオールデイレコード(Amazonでは流通させてないレコード出版社)で同時期の録音が出てたけど、残念ながらこっちにもない。

 とりあえず上のを先に買っておくかなあ。ククーボンジューモナームー