はてなブックマークの記録 2018/04-(2)

 先週に引き続きブクマ記録をば。今回はネット、ゲーム、PCなどよりギーク寄りの内容。とりわけブロッキング論争について注力的に紹介している。かなり分野に偏りがあるけれど、まあブログってそういうもんでしょう。

ネット

漫画村ブロッキング論争

www.businessinsider.jp  騒動の中心にいたkawango2525はじめ多方でかなり騒ぎとなったブロッッキング論争についての要点整理記事。複数あったけれども、全体を通して当事者の発言についての引用をベースに記事を組んでいて、より客観性に優れていたこれを先ず一番に薦めておく。

www.netsafety.or.jp  内閣よりの初報を受けて発されたインターネット・コンテンツ・セーフティ協会(ICSA)による声明。要旨としては「著作権法違反蔓延る現状には当事者に劣らず問題意識を持っているが、法的整理、法的制約を無視した拙速な施策には強い危機感を覚える」といったようなこと。  この他にもNTT, 集英社, 講談社あたりも声明を出していた記憶があるけれど、ブクマが見当たらない。見つかった際には後でこの段落にURLを追加で添付しておく。

nlab.itmedia.co.jp  ブロッキング声明にかかる論争ではてなTwitterが揺れる中元凶とそれを取り巻く広告業界に踏み込んでインタビューを敢行した記事。  実利的な観点でも大きな成果が出ている記事で、著作権と著作物、という倫理の問題に終止しがちだったブロッキング論争が、よりネット上における著作権法違反への有効な施策とは何か?という方向にも広がっていったのは、この辺の一連のねとらぼの記事による影響が少なからずあると思う。

「サイト・ブロッキングは日本でも適法」と米国弁護士、著作権侵害サイトへの対策となるか - BUSINESS LAWYERS
 さらに同様のサイトブロッキングを行っている海外での成果について書いている記事。こちらでは海外でこの施策が一定の効果を挙げていること、またドイツでの裁判において「特定のサイトへのアクセス記録の提供およびサイトアクセスのブロッキングはプライバシー保護の思想に抵触しない」という判例が挙がっていることから、日本でもそうすべきだ、とする弁護士の意見を取り上げている。

 いちばん最初の記事にもある通り論点のひとつである「適切な法的手順が踏まえられていない」という点から見て、必ずしもこの弁護士の指摘が正当だとは言えないと思うのだけれど、海外でのこの辺の事情について詳しく述べたものはこれだけだったので、こちらも載せておく。

→その他

togetter.com  Twitterのネタツイートのテンプレとなっている(最近ではあまりにも知られすぎているのもあって見なくなってきたけど)「マックで女子高生」の起源と文脈を追った記事。  ネットスラングとかもそうなんだけど、自分はこの辺のネタは気になってもいちいち細かいところまで調べたりしない……すぐに原典らしいスレとか動画が見つかったときにちょろっと確認する程度だから、この辺をちゃんと追って調べてくれる人にはほんとうに頭が下がる。ありがたやありがたや

dic.nicovideo.jp  ニコニコ大百科から。 テレビのニュース番組での放送からネタとして取り上げられるようになった「動くな、俺はゲイだ」という発言についての大百科記事。ただのネタ記事かと思いきや、当の発言の詳細と事件についての検証が行われていて、これによれば、当該の発言については実際に発された発言であるとは考えにくい、とのこと。  編集履歴によれば、当該の項が書かれたのは報道が出て間もない時期、4月前後らしい。こんな時期からこんな真面目な記事をかける人がニコニコに居たってのはなかなか意外。

news.yahoo.co.jp  今月に入って、手の混んだ炎上事件の捏造で話題を集めている国際信州学院大学についての、大学関係者による分析記事。自分はこの記事を先月のうちにたまたま読んでコメントを付けていて(たしか別の記事を読んだ時にたまたまリンクが目に入って、せっかくだからと読んでみた、といったような具合だった)、そのおかげもあってちょろっとスターを貰えたりした、やったぜ。
 まだ注目を集めだしたばかりということで他に同種の分析記事がなく、この関連の話題について調べるならこの記事が一番いいんじゃないだろうか。要旨は書かないのでしっかり記事をチェックされたし。

文化

www.bengo4.com  ひと月、ふた月前くらいに話題になった京都市内の電話ボックスを金魚槽として取り扱った美術的オブジェが、著作権侵害であるとの指摘を受けた事件についての、商標・著作権関連を主体に取り扱っている弁護士による整理記事。要旨としては「具体的造形美ではなくコンセプト(ないしアイデア)を軸にした美術作品は、単にコンセプトが似通っているというだけでは著作権侵害にはならず、具体的造形において類似性が認められる必要がある」というもの

mainichi.jp  毎日新聞から、昨年から注目を集めている藤井聡太六段(ちょうど今日、5/18日に七段に昇格したとのこと)の師匠にあたる、杉本昌隆氏へのインタビュー記事。現在では有料会員限定の記事となってしまったのだけれど、とてもいい内容だったので有料契約されている人でまだ読まれていない方は是非。

gendai.ismedia.jp  これまでにも一度取り上げている、辻田真佐憲氏による記事。人気フォークユニット「ゆず」の新アルバムに収録されている、空想的愛国主義じみた曲についての分析記事。かなり慎重かつ丁寧な分析で、読んでいても、結構な危機感を抱いているらしいというのがわかる。

jp.vice.com  イスラエルの「嘆きの壁」をはじめとして、グラフィティ・アートにおける一つの権威となっているバンクシー(BANXY)についての分析記事。今尚グラフィティ・アートが公序良俗に反する不法行為とみなされており、同時にアウトローとしての美学も構築されつつある同分野において、その頂点たるバンクシーの置かれている立場の奇妙さ・不可解さについて取り上げたもの。よく知らない人にはピンとこない部分もあるかも知れないけれど、なかなか面白い

jp.vice.com  ここからは社会的要素を配して、より純粋な文化系記事をいくつか。ジャズ・ビッグバンドリーダー、ピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーであるクインシー・ジョーンズへのインタビュー記事。これとは別にクーリエ・ジャポンで同様にクインシー・ジョーンズへのインタビュー記事が挙がっていて、少しばかりホットエントリーに載っかっていたのだけれど、こちらのほうがより要を得ているし、無料で全文読めるのでこちらを挙げておく。面白い

mitok.info  たまたま見つけた記事。現在ではゲーム・シリーズとして展開されている女神転生の原点および原典である、「デジタル・デビル・ストーリー 女神転生」の著者・西谷史氏へのインタビュー記事。まったく知らなかったサイトだったのだけれど、インタビュイーはその向きのライターらしく、丁寧に作品を掘り下げている。
 自分は無印三部作しか読んでないのだけれど、せっかくだからこれを機に新三部作にも手をつけてみようかしらん。

portal.nifty.com  デイリーポータルZから。企業ビル・商業ビルのエレベーター設計者へのインタビュー記事。記事の雰囲気はゆるいノリだけれど、自分にとって目新しい話も多くて、かなり楽しく読ませてもらった。

コンピュータ

toyokeizai.net  かつて存在した日本のメモリモジュール製造会社、エルピーダメモリの倒産についての前社長へのインタビュー記事。3月に秋葉原ツクモの店員さんに色々メモリメーカーについて教えて貰って、その流れで読んだメモリ関連の記事のうちのひとつ。

 自分が自作を始めた頃にはすでにこの辺の「エルピーダ・ショック」みたいな空気はなくなっていたし、自作にあたって参考にしたのもTwitterの知り合いと古本屋で買った2013年のDOS/Vマガジンと、あとはネットのちょっとした解説サイトくらいだったから、どれも目新しい情報ばかりで楽しかった。この辺の細かいPC関連のハードウェア事業の話とかをもっと体系的に読んでみたいなとか今は思ってる。

 エルピーダ関連の記事では去年の夏に出たこの記事→「エルピーダ消滅は日本の従業員にとって不幸ではなかった | 短答直入 | ダイヤモンド・オンライン」もなかなか面白かった。今は続きは会員じゃないと読めなくなってるんだけど、こちらも要旨は上記記事と同じような具合。

「メモリのElixir」に加えて登場する「Panram」とは? - AKIBA PC Hotline!
 CFD販売のもとで日本の自作向け市場に参入、現在ではブランドも浸透しつつあるOCメモリなどを手がけるPanramについての記事。担当者へのインタビューと、台湾の工場視察の二本立てでかなり充実してる。たのしい

ゲーム

jp.ign.com  XboxPlayStationに引き続いてインディー・ゲーム市場の取り込みを開始したSwitch e-Shopについての記事。これまで他ハードのインディー市場でよく見られた、商品未満のクオリティのゲームの大量流通問題がSwitchでも顕在化しつつある、というもの。  個人的には、インディー(個人制作)である以上この辺は清濁入り交じるのは致し方ないし、許容されてこそ、と思うのだけれど、それはそれとして任天堂がこの辺についてどう考えてるのかは気になるところ。

ゲームレガシー : 対立と融和〜レトロゲームの互換機メーカーとオープンソースのエミュレータ開発者をめぐる複雑な関係
 こちらもゲーム制作にかかる倫理についての話。ゲーム・エミュレータ開発において、個人によって開発された非商用オープン・ソース・エミュレータが「RetroN 5」「Retro Freak(日本製)」をはじめとして、営利を目的としたレトロゲーム互換機のエミュレーションソフトウェアとして無断利用されている問題についての翻訳記事。

 今月はここまで。今回はテーマがある程度まとまっていたこともあって、文章を書くの自体はわりとスムースに進んだ。あんまりあれこれなんでも取り扱おうとせずにテーマ絞っていくほうが、のちのち見直した時に役に立つのかな、なんていうふうにも思っている。それから今月からテキストの打ち込みをはてな記法からMarkdownに移行して、Typora(Markdownエディタ)で作成したものをこちらにコピー、という具合にしたこともあって、プレビューとかをいちいち気にせずに書けるようになったのもなかなか良かった。ただ、あとになってはてなブログだと複数行の改行にはHTMLの打ち込みが必要ということに気付いて、また今どうしようかなあと悩んでいるところ。
 Markdownに移行したのは他のブログに移転した際の記事移行のしやすさを鑑みてのことで、もともとはてな記法それ自体には不満はなかったんだよなあ。いくら概ねはてな記法と同じ具合に使えるとは言え、改行タグ打ち込むとかアホくさくてやっとれんわい。やっぱはてな記法に戻すかねえ。あーしんど

はてなブックマークの記録 2018/04-(1)

 いつもの。先月に引き続いて紹介記事数を更に絞っていった。今回は特に取り上げるテーマそのものをがっつり絞って、とりわけ自分が熱心に読んでいた分野の記事を、ネタかぶりを気にせずに積極的に複数入れていくことにした。編成に関しては例月どおり。それじゃあ行ってみよう。

政治

www.huffingtonpost.jp  現在まで続く種々の問題の出発点となった森友学園の事件について、発端となった豊中市市議会議員の告発までの経緯を詳細に報じたもの。今ではあまりにもあちこちに問題が波及しすぎて、あまり取り扱われなくなってしまったのだけれど、まあ後から出てきた問題の重大さ、深刻さを鑑みれば、致し方ない部分もある。

this.kiji.is  結構ここでもプーチンの独裁的姿勢の強化、ロシアが抱えている問題についてはしばしば取り上げていたのだけれど、今回もそれに類するものだと言っていい。今回の事件における被害者となったワレリー・プシェニチヌイ氏は長く資源依存の続くロシア経済においては、かなり有望な人物だったようだけれど、政治との関連性はあるんだろうか。今調べたところでは、それらしい記事は見つからないので、その辺の判断はひとまず保留。BBC, AFPあたりでその辺の記事なんかを上げて貰えると助かるんだけど。

経済

―経済

www3.nhk.or.jp 日本企業の不正発覚の続出を受けて発足した“第三者委員会報告書格付け委員会“についての記事。この記事の終盤に、委員の弁護士のひとりの発言として、こんなことが書いてある。

「ピンチの時こそ″正直に″『こう改めます』と言えば、『やるじゃないか』と株価も上がってくるかもしれない。なのになぜ、そういう機会を見逃すのか。逃げて隠れる会社は結局また不正を起こす。“正直”じゃない会社、まじめじゃない会社の失敗は、必然だと思います」

そしてその10日に毎日新聞から出た報道がこちら→「雪印種苗:偽装を隠蔽、社長辞任 牧草の種子混ぜ販売 - 毎日新聞」 おお……もう……

toyokeizai.net  バリアフリー新法施行前の12年前において、ハートビル法違反となるバリアフリールームの不正改造を行った現在の東横インの福祉への取り組みについて説明した記事。執筆者のアナリストも車椅子で生活している要介助者で、自身の体験も多分に盛り込んでいて、取り組みについての説明もかなり詳細でよい。

 こちらは近年はかなり好調だそうで。犯した失敗は的確な改善処置でしか取り戻せない(至言)

―労働

www.bengo4.com  今年の2月に起きた日本海側での豪雪において、豪雪被害下にあったコンビニエンスストア店長に対して過長勤務を要請したセブンイレブンの手法についての記事。

news.yahoo.co.jp  今回のGWに実際にスト決行となったジャパンビバレッジグループの補充要員についての話。係争にかかるポイントを踏まえて、労働争議において必要な姿勢について記したもの。これは4月での記事なので、そろそろ続報としてこの執筆者から続報が出るかも。注視したい

社会

business.nikkeibp.co.jp  毎度おなじみの中国関連の記事。今回は中国で活動が活発化しつつある“精神的日本人、略称精日”(帝国主義時代の日本を肯定し、反体制派として活動している中国人たち)と、それに対する中国政府の内情についての分析記事。要旨としては次のような具合
・独裁体制の強化が進む一方、政府・議会内、さらには文化人、国民においても顕在化しない現体制への不満はそこかしこに示されており、必ずしも体制は盤石ではない
・それゆえに、長年抗日主義と愛国プロパガンダを軸に国民の統合を図ってきた中国政府の日本文化の広まりに対する危機感は、こちらが考えている以上に大きい
・精神的日本人という存在の台頭は、長年の統合政策への反発が極端な形で出たものであり、それだけにこの活動グループに対し厳しい批判がなされる一方、日本への文化的愛着が芽生えつつある国民感情を逆撫でせずに次の段階に踏み込もうとしているのか、注視する必要がある
 興味を持った方は日経BPへの無料会員登録どうぞ(日経の回し者)

business.nikkeibp.co.jp  日本の議会制民主主義、政党政治への不満が募る国内の若者層についての分析記事。上の記事を紹介した直後にこれを紹介するというのが、なんとも皮肉なんだけど。  正直言って自分からすると「隣の芝は青い」「視野が狭い」以上の感想しかないんだけど、少なくとも若者層がここまでの思考に至りつつある現状について、しっかりと認識する意義は間違いなくある。ただ、最後のページなんかはアホらしいなあと思う。民主主義という前提に立っていなければ、そもそも「日本の政治体制はよいと思うか?」なんて質問を受ける機会もなければ権利もないし、現状発覚している汚職の類はすべて国民には知らされないところでのみ動くようになる。仮に汚職を知ったとしても、このアンケートに答えてる市井の人間にはそれに対して抗議する権利さえ持てないのに、なぜ日本の民主主義はダメだとか、よく知りもしない中国の体制を考えなしに称揚できると思うんだろう?

gendai.ismedia.jp  今なおも続く福島県の産業・県民・環境についての風評被害について。4-5ページ目に順調に産業復興を果たしつつある福島県の現状と、それを知らない周囲の人たちとのギャップについて細かく書かれているので、時間がない人はここだけでも読んでみるといいかも知れない。
 これを書かれている方は昨年の8月に同誌で同じく福島についての記事を書かれていて、こちらもホットエントリに挙がっていた。そちらもかなりいい内容だったので、上の記事を読んで興味が湧いた方などはどうぞ→「大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

toyokeizai.net  増え続ける未婚者のうち、未婚者かつ親と同居している人たちに焦点を当て、彼らが抱える経済的・福祉的問題について分析した記事。要旨としては、皆婚社会・ジェンダーロールに基づく生活設計・高齢者福祉制度の瓦解、旧時代的な村社会に基づく相互扶助の喪失によって、現在の労働者が親の介護という重い負担のために経済活動から離脱する動きが顕著になっており、これがのちのち多方面において大きな痛手となる可能性がある、といったもの。
 あとこの記事に関してはブコメは読まないでよろしい。なんでわざわざ多方面から統計を4,5つも引っ張ってきて、続く問題提起の信憑性を補強してあるのに、まったくお門違いの「価値観の問題~」だとか「親と同居したほうが合理的~」みたいなコメントがつくのかまったくもって分からん。

news.yahoo.co.jp  韓国で長らく支配的だったという「女性は眼鏡をかけてはいけない」という価値観についての話。この辺の事情はまるでよく知らなかった(日本では眼鏡云々の話なんかまるで問題とされていなかったし)ので、なかなか興味深い内容だった。
 やっぱり「**とはかくあるべし」みたいな価値観の多くは、結局のところ、めちゃくちゃ曖昧な理屈にもとづいているか、或いはもとは理屈があったものでも時期の経過にともなって形骸化して、まるで用を成さなくなるものなんだなあと、記事を読みながら思った。

blogos.com  現在広く普及している文化的行事としての「初詣」がどのように生まれたか、またそのきっかけとなる日本のナショナリズムの支柱の一つともなっている「神社(神道)」と「天皇」とがいかにして結びついたか、について説いた記事。以下要旨
明治維新、欧化政策に伴い旧来の神道・仏教への信仰意識がうすれ(知識人層にとってはむしろ否定的な向きのほうが強かった)ていた。
・それを危惧した神社界と日本的価値観に基づくナショナリズム形成(国民教化)を計りたい日本政府との思惑が一致。両者が接近し、天皇崇拝の軸としての神社(伊勢神宮明治神宮)そして「初詣」が誕生した
・ここで沸き起こった新たな流れに乗ろうとする鉄道各社が積極的に参拝手段としての鉄道開発を活発化、さらには熾烈な乗客争いが繰り広げられ、普及に至る
といったようなもの

www3.nhk.or.jp  タイトルではわかりにくいのだけれど。深刻な食物アレルギーを負っている人たちが行っているアレルギー克服治療を追った記事。近年では、食物アレルギー治療において、経口負荷試験に基づく経口治療(アレルギー症状の出る食物を、微量の経口摂取からゆるやかに摂取量を増やしていくことで症状の軽減を目指す治療)が積極的に行われているそうな。

 自分もイカ、タコ、エビ、カニ、貝類なんかでちょいちょいアレルギーが出る(自分のは唇の腫れ、軽い蕁麻疹程度でそれほど深刻なものではない)ので、希望の見える話。

 それじゃあ、今回はここまで。来週に(2)を書いていつもどおり終わりとする予定。先週書いた話と、先々週に書いたWebコミックの方はそれ以降にちょこちょこ書いていく。あんまり色んな課題を並行して進めていくのは得意じゃないんだけど、まあ、仕方ないね。

小話

 最後にちょっとブログっぽいのを。先日に、はてなブックマークで書いたコメントが上手くハマって、自分でも驚くくらいのスターを貰って「これはこの流れでよそから耳目を集めて、このブログも色々と掘り返されるんじゃないか」なんて思っていたんだけれど、全然そんな様子もなくて笑った。いや、自分も情報端末経由ではてブを見てるときなんかは面白いブコメを見てもわざわざユーザ欄まで行って色々掘り返したりはしないんだけど、まさかアクセスログを見た限りでもまるで有意差が認められないくらい効果なしとは思わなかった。スターをめちゃくちゃたくさん貰ったときも驚いたけど、この変化の無さにはそれ以上の驚きがあった。やっぱはてブってダメだわ(責任転嫁)
 とはいえ、さすがにあれだけスターをもらうとそんなのはどうでもいいくらい気持ちがいいもので、今後はそんなにブコメを書くつもりもなければ、狙ったところでそんなコメントを捻り出せる気もしないので、ひと時限りの輝きとして大事に記録しておこうと思う。どうせ当のブコメからのアクセスはなかったんだから、ここで自慢しといても無問題でしょ

 この前後のブコメとかは普通にダダスベりだったのを見るに、多分こんなことはもう二度と起こらないと思うわ。これを気に味をしめたりなんかして、ちまちま小狡く狙いにいってスベるのはいかにも小者っぽいので、今回のは奇跡だったってことにしておとなしく黙っとこうと思う。にしても、微妙に日本語おかしいのに、よく伸びてくれたもんだ。ありがたやありがたや

太陽のぎらつく水曜日の昼

 先週書いた通り、今日ははてなブックマークの記事の振り返りとか、書いてる途中のやつとかはひとまず置いといて、ちょっと日記らしいことを書いてみようと思う。

 まず、このブログで書いた記事が、今回でちょうど40になる。書いて更新したあと消したやつなんかも4,5本あるから、書いた数で言えば“ちょうど”ではないんだけど、まあその辺りについては細かいことはいい。重要なのは、自分にとってひとつ、区切りをつけるのにいいタイミングだったということだ。

 自分は成人するまでの自己形成の過程の中でかなり深くネットの文化や情報というものに浸かっていた、という自覚があって、実際、自分という人間の変遷というものを語ろうと思った時に、インターネットやPCといったものとの関わりは間違いなく言及するだろうし、言及しなければ語りえないだろうというほどに、自分の入れ込み具合は凄まじいものだった。一般に思春とか、青春とか呼ばれる期間の間、自分は現実での環境の多くに不満があったし、同時にその不満を解消するだけの能力もなく、そこから発される抑圧の拠り所となるような人間関係にも乏しかった。ゆえに、こうした境遇にある人間の多くがそうだったように、ネットで構築された人間関係やそこから垣間見ることの出来る知識や世界というものに、普通の人とは比べ物にならないほど重きを置いていた。そうした中で自分は年齢を重ね、成人して、今でも自分の生活において、ネットというものは重要な位置を占めているし、その点に関してはこれからもさして揺らぐことがないだろうという確信がある。

 けれどもこの1年ほどの間で、これまで持っていた自分のネットに対する信頼感だとか、これまでに自分や自分に近い人たちが持ち続けていたネットに対する共通認識みたいなものへの考え方は、明確に変わってしまったな、と率直に思う。ほんとうはこの点について論理に沿って自分なりに説明することでひとつ、区切りをつけようと思っていたのだけれど、どうにもまとまりきらなかった。これについてはひとまずさておいて、率直に自分が今抱いていることを、主観で書くことのできる範囲を踏まえつつ書くほかにない。

 先にざっくりと自分が今考えていること、今言いたいことをまとめてしまうとすれば、つまり次のようなことーーこれまで共通認識として広くあったらしい“現実とは隔絶された居心地のよい仮想空間”としてのインターネットというものは、かつてのネット領域でのみ成立し得た一種の幻想でしかなかったということだ。

 思うに、今、こうしたことを考えている人は(自分と同世代の人間では少ないかもしれないにせよ)かなり多いんじゃないだろうか。自分が情報収集の軸としているはてなブックマーク界隈においても、ゼロ年代からのユーザを中心に「はてな村の終焉」だとかいったフレーズが、古いネットコミュニティの終末を示すものとしてしばしば用いられてきているし、現在の多くのユーザを取り巻くネットという領域について、かつてそこの領域を本丸としていた人たちの口から多くの問題点が指摘されるようになってきている。おそらく、その考えに至るまでの着眼点は必ずしも一致しない、むしろ一致しないことのほうが多いだろう。というのは、なにも自分が今書いているはてなブックマークや、最近出戻りしたTwitterなどだけでの問題ではなく、“ネット”と呼ばれる領域上に存在するすべてのコミュニティにおいて、多かれ少なかれ発生している問題――言ってみれば、“ネット”それ自体に内在している欠陥だというふうに自分は考えているからだ。

 おそらくは、これまでネットという領域に踏み込んでいった人たちのほとんどは、自分を含め、先に書いたような“現実とは隔絶された居心地のよい仮想空間”として役割をネットに求めていた、或いはそういった考えが多勢であるネットのコミュニティに自身を適応させながら生きていたんじゃないだろうか。そしてその積み重ねの結果として、今日の固定観念的な“ネット観”が醸成されたのではないだろうか。

 現在ネット出身のライターが物理書籍を上梓したり、動画サイトで動画をアップしているだけだった、ごく狭いコミュニティにおける人気者だった人間が、今日ではテレビや映画のスターのように多数の人々にもてはやされているのを見れば分かるように、実際のところ、多くの人が抱いている“ネット観”ほどネットと現実との間には大きな隔たりは存在していない。それらはブルースとジャズのように、昼と夜との間のように、グラデーションの積み重ねによって成り立っているもので、そこから得られる差というのは、ある点と点を拾いあげた結果でしかない。ネットと現実は、地続きの存在だ。

 そして、現実と同じ態度でもってネットで活動する人間、或いは何かしらの架空の名前を伴いながらも、実質的には明確に現実とネットを結びつけてネットで活動している人間が増えた現在のネット領域においては、かつてのような仮想空間としてのネット観はもはや成立し得ないし、成立させようとしたところで必ず何かしらの齟齬が発生してしまう。現に、それが原因と思われる問題がそこかしこで発生してきているなと自分は感じている。とりわけ、古くは反現実・反権威の一つの流れとして生まれたらしいネットの攻撃的な愛国主義や熱烈な嫌韓・嫌中が、現在ではネット特有の無責任さを保持しながら同時に現実の領域にまで大きな影響を及ぼしているのなんかは、まさにその典型のように思える。もう既にネットと現実との関係性は不可逆的な変化の真っ只中にあり、施策抜きに何かを解決することなど、もはや不可能なのだ。

 話を自分自身の方に戻そう。上に示したようなこと――これまで自分が持っていたネット観やネットという領域で触れてきたものについての総括は、何も他人に限った話ではなく、自分自身についても、必要なことだと思う。自分はまだ気付いただけに過ぎず、まだ何も思い成してはいないからだ。

 先月の時点では、この辺りについてはまだまだはっきりとしていなかったのだけれど、自主制作のWebコミックの掲載サイトの跡地をチェックしたり、先の論争における某ドワンゴ代表取締役の動向とかを見ていて、これは自分にとって間違いなく必要な作業だな、と思うようになった。

 もともとこのブログで記事を書くことが、メインのブログを維持する上で負担になっている側面がかなりあったので、こちらのブログに関しては何かしらの区切りをつけて終わりとしたいと思う。それ以降でもはてブに関しては続けるつもりだから、不定期で何かしら書くかも知れないけれど。これくらい掘り下げた記事となると、どうにも書く内容それ自体が、深く掘り下げていくうちに自分それ自体の話――要するにメインの方でやっている話とかぶりがちで、どうにもまとまりがつかない(メインのブログほど率直になれず、ここほどには外の話題に積極的に触込んでいくことができない)。より話を概念化したうえで、メインでちゃんと書くのが最も望ましいな、という感じがする。

 とにかくこの辺の話は一日頭を捻り上げたくらいじゃ到底収拾がつかないな、というのが、今回丸一日と半分潰して文章を書き続けた感想。4月の半ば頃から、季節の変わり目というのもあってひどい不眠が続いていて、どんなに身体がぐったりしてても2,3時間通しで寝るのがやっとと言った具合だったのだけれど、昨日・今日に関しては、ほとんどぶっ続けで8時間眠った。今もめちゃくちゃ頭が熱くてぼんやりとしてるし、この後も少しはよく眠れるんじゃないだろうか。

 それじゃあ今日はここまで。つよく生きてこう。